手話deサッカー

2017年1月28日(土)はれ


「手話deサッカー」イベントを開催しました。

日本ろう者サッカー協会の植松隼人コーチとデフサッカー日本代表候補(デフ:ろう者という意味)の原口凌輔選手をお招きし、イベントを開催しました。

イベント企画の趣旨は、「コミュニケーションスキル向上と障害をもった方者の理解」です。

公田SCに所属している4年生から6年生までの総勢44名が参加しました。
また、横浜市体育協会様もこのイベントに賛同いただき、手話通訳のほか、イベントに協力を頂きました。

まずは、横浜体育協会の堀川さんと野中さんで栄区体操という栄区民なら誰でも知っている(?)準備体操からスタート。


体の色々な部分を音楽に合わせながら踊って柔軟体操をしていく。とても楽しく理にかなった体操でした。

そこで植松コーチにバトンタッチ。
まずはご挨拶。しかも手話。
子どもたちは戸惑い、どう返事していいのか・・・。
でも全く喋れないわけではなく、普通に声に出して挨拶すると子どもたちもようやく
こわばった顔が緩やかになりました。
そして、「こんにちは」「ありがとう」「私」など、簡単な手話を教えてもらい、
初めて手話に接する子どもたちにも手の動きの理由なども交えてわかりやすく楽しみながら覚えました。

最初のトレーニングは伝言ゲーム。
2人1組になり、植松コーチが1人にお題を出す。たとえば「中村俊輔」これをもう一人に伝えます。
でも、もちろん喋ってはいけません。ジェスチャーです。
左足でのフリーキックの真似。さすがサッカー小僧たちには簡単だったのかすぐに正解。
そんな感じで、数問。珍回答も飛び出し、一気に場は和やかになりました。

 


次に伝言借り物競争。
これも基本的には先ほどの伝言ゲームと同じですが6人一組のチーム戦。
1番目の選手から6番目の選手に順番にお題を伝えます。
そして、6番目の選手が答えがわかったらそのモノを持ってきて、最初に持ってきたチームが勝利です。
身振り手振り、口の動きなどを駆使して伝えました。
答えあわせで、「水筒」と「飲み物」と微妙な違いはありましたが持ってくるものは一緒でどちらも正解!安心しました。



2つ目のトレーニングはパス交換
色々な色のマーカーが2つ一組にランダムにおかれています。
自由にドリブルしている最中に、植松コーチが色を指定しその間を2人1組でボールを通します。
もちろん手話です。「赤」「青」「黄色」「ピンク」「緑」
子どもたちは覚えるのが早いですね。すぐに覚えてしまいます。
面白かったのは「黄色」。おでこにヒヨコのように手をかざし、これで「黄色」。
突然お題が出されるので、いつも植松コーチを確認しながらドリブルをしなくてはいけません。
慣れてきたら、数字との組み合わせ。1~10まで、これまたすぐに子どもたちは覚えてしまいます。
ピンク×3なら、ピンクのマーカーの間を3回パスします。


体が温まったところで次のトレーニング
今度はコーチから出されたボールを1対1での奪い合いから左右の色の付いたマーカーコーンで作られたゴールにドリブル通過
色の指定は植松コーチ。2面使って原口選手も同じようにトレーニング。
子どもがボールを奪う瞬間に色を指定するので、見ていないとボールを奪ってもどっちにゴールしていいのか
判らずあたふたする選手が続出。
周りを良く見るというトレーニングになりました。


最後に5チームに分かれてゲーム形式。
ゴールライン上で手をつないで指示を待ちます。
コーチからコート中央に出されたボールを各チームの選手のビブス番号を手話で指示。その番号の選手がボールを奪って
相手のゴールラインへシュート。他の手をつないだ選手たちはシュートされないように手をつないだままシュートを阻止する。
ここでもまたコミュニケーションの力が試されました。
対戦する選手の背番号も人数もランダム。よく見ていないと対応出来ません。
慣れてきたところで、だんだん複雑に。「今朝朝食を食べてきた人~」「赤い靴をはいた人~」などなど。
流石に、手話だけでは子どもたちは理解が出来なくなって、
手話通訳の人もお手伝いしていただきながらとても楽しくトレーニングをしました。


そしてトレーニング終了後総括
植松コーチから
「色々な人がいるということを理解したうえでコミュニケーションをとってほしい
方法は色々ある。言葉だけじゃなくジェスチャー口の動き目の動き。色々な方法があるので
怖がらずに色々とチャレンジして欲しい。」と述べられました。

原口選手から
今日は一緒にサッカーが出来てとても楽しかった。
パラリンピックは聞いたことがあると思うけど、それにはろう者は出られません。
代わりに私たちにはデフリンピックという大会がありそれに向けて頑張っています。
国際大会での日本代表を応援して欲しいです。

子どもたちから感想
今日はとても勉強になった。言葉だけじゃなく手振り身振りでも意味は相手に伝わるので
たくさん試してみようと思った。

今回、サッカーを通じて障害を知るという貴重な経験をさせていただきました。
イベントを終えて、子どもたちの順応性は早いもので、すぐに誰とでも打ち解け色々なことを吸収する
スピードもとても早く、感心しました。
障害を持った方との壁というのは大人になればなるほど厚くなってしまうのかなと感じました。
子供の頃からこのような経験をすることはとても大切な事だと改めて感じました。


今回ご協力いただいた植松隼人氏原口凌輔氏
横浜市体育協会の野中様、同地域連携担当栄区担当の堀川様、そして手話通訳の多(おおの)様
取材をしていただいたタウンニュース社の八木様
そして、このほかこのイベント実現に向けて相談に乗っていただいた皆様に感謝申し上げます。

 

 


 

 

 

 

 

2017年01月28日